「夜間学校 IN 春吉」平行線は交わる。[VOL.04]LAにいた頃はサーフィンなんかしなかった

「夜間学校 IN 春吉」平行線は交わる。[VOL.04]LAにいた頃はサーフィンなんかしなかった

  • 日 程 :2012.08.24(金) ~ 2012.08.24(金)
  • 会 場 :TAGSTÅ GALLERY
  • 時 間 :-
  • 入場料 :1500yen

いわばフリーペーパー『YODEL』の肉声版ともいえるラインナップの「夜間学校 in 春吉」(全6回)がいよいよ開校します!
6回を通してホストを務めていただくのは、さまざまなカルチャーを横断するライターであり、フランス語教室ROVAを主宰する小柳帝氏。
場所は先日オープンした TAG STA GALLERY。
毎月一回、春吉の夜に開かれる風変わりなセミナーに、好奇心だけは忘れずにお持ちください。
記念すべき第一回のゲストは、ランドスケーププロダクツの岡本仁氏!席数に限りがありますので、早めのご予約をおすすめします。

VOL.04 LAにいた頃はサーフィンなんかしなかった
Guest 河崎政芳(Publik:)

河崎さんがLAに住み始めたのは2000年。そこを拠点に、世界中を駆けめぐってアーティストや財団と直接交渉をして200人を超える作家の作品をTシャツとして発表した。その中には、バウハウスやイームズ、ウォーホル、バスキア、奈良美智など、あなたがきっとどこかで目にしたものもあるはずだ。そんな彼のオフィスには山ほどの本資料があった。ダブってるのもあるからと、そのうちの幾冊かを分けてもらったことがある。そんな中で、ひと目で気に入ったのがマーガレット・キルガレンの作品集だった。とてもパーソナルなタッチで描かれた木や葉っぱやバンジョーとタイポグラフィ、そして彼女が住んでいたサンフランシスコ、ミッション地区のユーモラスでちょっと悲しげな人々。それは、巨大なアメリカにひっそりと息づくコミュニティに目を向けた、彼女独自のフォーク・アートだった。そんな彼女が夫であるバリー・マッギーの個展のために来日した際、河崎さんは二人を由布院に誘い、最初で最後の九州の旅が実現した。その後、彼女は34歳という若さで癌のため亡くなっている。河崎さんの自宅の居間には、温泉でくつろぐマーガレットの素描が掛けられている。手術かお腹の子という選択に、迷わず子供を生むことを選んだ彼女は、作品に登場する女達のようにたくましい。
24日(金)「夜間学校in春吉」での河崎さんのトークショー ”LAにいた頃はサーフィンなんかしなかった” がとても楽しみだ。開場では、ストリート・アートなどの貴重な作品や資料なども展示される予定。その上、来場者にはジェフ・マクフェトリッジのマグカップをプレゼントするらしい(前回に続く、太っ腹なゲストである)

PROFILE_

  • 小柳帝

    ライター・編集者・翻訳者・フランス語講師、映画・音楽・デザイン・知的玩具・絵本などの分野を中心に、さまざまな媒体で執筆活動を展開中。
    その他、CDやDVDの開設、映画のパンフレットの執筆等多数。
    また、フランス語教室ROVAを主宰。 東京・鎌倉校は現在新規受講生を、福岡校は編入生を募集中。